【書評】「上級国民/下級国民」はどんな本?どんな人にオススメ?レビューします!

書評
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この記事では、先進国における格差社会について述べている「上級国民/下級国民」についてレビューしていきます。

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「上級国民/下級国民」ってどんな本?

まず初めに「上級国民/下級国民」がどんな本なのか、総ページ数や著者は以下のようになっています。

著者橘 玲
ページ数238ページ
初版発行2019/08/06

「上級国民/下級国民」はこんな人にオススメ!

「上級国民/下級国民」はこんな方にオススメです。

  • 現代のような格差社会がどのようにして生まれたのか知りたい
    ⇒人類の成長の過程から、現在の格差社会の発生原因を細かく解説!
  • 格差の大きな令和の時代で幸せに暮らしていくにはどうしたらよいか知りたい
    ⇒年齢や性別、最終学歴などから、どのような人の幸福度が高いか判明

そんな「上級国民/下級国民」を読んで、心に残った部分をレビューしていきます。

「上級国民/下級国民」を読んでみて【書評・レビュー】

元高級官僚とバス運転手の罪の違い

池袋の横断歩道で87歳の男性が運転する車が暴走、31歳の母親と3歳の娘がはねられて死亡しました。事故を起こしたのは元高級官僚で、退官後も業界団体会長や大手機械メーカーの取締役などを歴任し2015年には瑞宝重光章を叙勲していました。たまたまその2日後に神戸市営バスにはねられて2人が死亡する事故が起き、運転手が現行犯逮捕された

この両事件に共通するのは2人が車両にはねられて死亡したことです。
しかし、バスの運転手は逮捕されたが、元高級官僚は逮捕されなかった(高齢であったことや本人も骨折等で入院しており、逃げる心配もなく捜査できるからという理由らしいが)ことで同じ国民の中にも上級国民と下級国民がいるという風に意識されるようになりました。

他にも元農林水産事務次官による無職の息子刺殺事件を取り上げていました。
事務次官という「上級国民」による、無職という「下級国民」への殺人が行われたことで、より上級と下級の格差があることを感じざるを得なくなりました。

これほど大きな国民の格差は何が要因で発生するのか、生まれや育ちなのか、大卒か非大卒かなのか、年齢なのか、、、。
この本では年齢や性別、最終学歴、雇用体系などの切り口から格差が生まれた要因についてまとめていました。

日本は団塊の世代を守るために変化する

平成が「団塊の世代の雇用(正社員の既得権)を守る」ための30年だったとするならば、令和の前半は「団塊の世代の年金を守る」ための20年になる以外にありません。

終身雇用の崩壊や一億総活躍時代の副業解禁など、近年では働き方が大きく変わりました。
この大きな変化の背景にあるのが、「団塊世代の定年退職」です。

団塊の世代とは、1947年~1949年ごろに生まれた人々のことを指しており、爆発的に日本人口が増えた世代です。

この団塊の世代は現在70歳くらいですが、団塊の世代は人口が多く、多数派の意見になりやすい
そして日本は民主主義国家なので多数派の意見を聞き入れざるを得ません。

そのため、団塊の世代や団塊ジュニア世代(団塊の世代の子供たち)などの人口が多い層を守る動きを国は取っています。

若者の投票率が少ないとはいうものの、人数の少ない若者がいくら投票しようとも、団塊の世代や団塊ジュニア世代の意見に勝つことは人口分布的に難しくなっていることがわかります。

ただし、だからと言って何も行動しなければ若者が搾取され続ける未来しかありません。

団塊の世代の年金を守るために働きたくないのであれば、若者も選挙で投票したり、SNS等で意見を示すことが一番重要と私は考えます。

持てる(モテる)者と持てない(モテない)者

男の性淘汰では、「持てる者」になる(高い階級に達する)ことと、女性に「モテる」ことが一致します。

この本の中では「モテ」についても格差が生じていると述べ、現代社会は「事実上の一夫多妻」とも記載がありました。

これは50歳時点での未婚率は女性の方が低いという統計データから示しています。

男女比が同等という前提で考えた場合、男女間で未婚率の差が生まれる要因は一部の男性が複数の女性と結婚していることです。

持てる(モテる)者(=上級国民)は権力やお金があるので離婚の慰謝料を払うことができ、別の相手と結婚することができてしまうのです。

反対に女性はシングルマザーなど再婚せずその後も生活囲している人が多くいるため、男女間で未婚率に違いが発生していることになりますね。

ポイ捨てされる人間

人類史上未曾有の反映の陰では「余分な」ひとたちが廃棄物処理場に送られ、リサイクルされ、ゴミの山にポイ捨てされているのです。

ひどい話ですが、自由で自分たちが物事を決められる現代において余分な(持たざる)人はゴミのようにポイ捨てされます。

分かりやすい例が派遣社員や非正規雇用の人々です。
優秀な人は何年も同じ場所で働き続けられますが、勤め先に不要と思われたら簡単に契約解除(ポイ捨て)できてしまいます。

また、派遣社員や非正規雇用の人々を使う側の人間は多くの場合「上級国民」に属するため、使う側の人間はポイ捨てされることはありません。

このように、仕事においても上級国民と下級国民で扱いが大きく異なることがわかると思います。

ベーシックインカムはなぜ破綻するのか

ユニバーサル・ベーシックインカムを私は原理的に不可能だと思っていますが、それは財源がないからではありません。
私が危惧するのは、仮にそんな「ユートピア」が到来しても、そこは人類の歴史上もっともグロテスクな「排外主義国家」になるほかないことです。

皆さんは「ベーシックインカム」を知っていますか?

簡単に言うと、生活に最低限必要なお金を国が全国民に支給する制度です。
これが現実となれば、憲法で定められている「健康で文化的な最低限度の生活」が保障され、働かなくてもいい、好きなことに一生の時間を費やせるという国になります。

夢のような話ですが、この制度が成り立った場合、外国人との関わりを排除する国になるしかありません。

例えば、一人当たり年間100万円支給されるようになったとしましょう。

世界には貧しい(日本における最低限度の生活ができれば十二分に裕福になれる)人がたくさんいます。

このような貧しい国の女性と日本人男性が子供を9人作った場合、この家庭には何もしなくても年間1000万円が支給されることになります(外国籍の人は支給されないが、日本国籍の人との子供は日本国籍にできるため)。

このような事態を防ぐために、ベーシックインカムが導入された日本の行きつく先は「排外主義国家」となり外国人を排除する国家となってしまうと予想されています。

まとめ

日本をはじめ、多くの先進国で上級国民と下級国民の格差が広がっています。

あなたは上級国民になりたいですか?下級国民になりたいですか?
あなたは子供を上級国民にしてあげたいですか?下級国民にしてあげたいですか?

上級国民と下級国民でどのような格差があるのかを仕事、モテなどのデータから解説しています。

ぜひ一度手に取って読んでもらい、日本や先進国の現状を理解して、未来について考えてみませんか?

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